RFPって大事だな

先日、ある業者の次期基幹系システム導入の相談を受けた。
今の私の業務とは関係ないし、システム仕事の話をすること自体久しぶりだ。

RFPを見る限り、将来を見据えた機能が盛り込まれすぎているようだ。
いきなり将来のあるべき姿をRFPに書いてある感じで、どうも地に足が付いてない。
現状と課題の分析よりも、あるべき姿を求めすぎてしまった結果だろう。

「いまシステム更改をするのは何故ですか?」

システム更改を検討する会社に対する最初の質問はこれだけど、
聞いてみるとRFPの内容とはあまり関係のない課題を聞くこととなった。

課題に対する適切な施策を打つようにスタンスの変更が必要だろうとの趣旨で意見させてもらった。


帰り際に、相手が前職の同業他社の出身と聞いて、ビックリ。
先に言えよ、人が悪い。経営的観点から私がアドバイスする必要なんかないだろう、、、とは思ったものの、当事者になってしまうと、第三者の意見は貴重なのかもしれない。そこそこアドバイスが刺さっていたのはそういうこともあるのだろう。


話の流れで業者提案の場に参加することになった。
ベンダの立場に居たときも、コンサルの立場でいたときにも参加する機会がなかったから貴重な経験だ。
やる気の無い会社や、気合いが入りすぎている会社、様々あったがやはりプロポーザルを作り慣れてない会社はアラが見える。
私もアドバイザの立場上、いやな質問は流石にしなかったが、隣に居る私の上司は「やる気あんの?」というようなキツイ質問を丁寧な口調でしていて爆笑した。


業者提案の総評としては、RFPを計りかねた壮大な提案が多く、想定金額に収まった会社は皆無。
RFP自体を見直した方がよさそう。
やっぱりRFPって大事だなと思った一日だった。